=労働法制改悪反対=「解雇自由」は「制限」に
派遣や有期労働などの不安定雇用が拡大
「均等待遇の確立」の旗を掲げよう

悪報阻止、働くルール・民主的公務員制度の確立掲げて
集会とデモ行進(6/6日比谷野外音楽堂から)

 労働法制の改悪に反対するたたかいは、職場や地域からの積極的な取り組みが広がりました。また、労働界や法曹界が一致して改悪に反対するなど、世論と運動は政府や国会に向けた大きな運動になりました。そのもとで国会に対するたたかいでは、解雇ルールなどの政府提案の一部を修正させましたが、派遣や有期労働、裁量労働の拡大・緩和については強行される結果になっています。

解雇ルールでは前進

解雇ルールでは、「使用者は労働者を解雇することができる」とする解雇自由化法案を修正・削除させ、「客観的合理的な理由がない解雇は、権利濫用として無効」とする解雇制限の法律に変えさせました。解雇規制法の制定など「働くルール」の確立を要求めて運動してきたたたかいの大きな成果です。
一方、派遣労働の対象業種や派遣期間の拡大、有期雇用期間の三年への延長などの改悪が強行されました。このことは、不安定雇用と低賃金の「期限付き」労働者を拡大し、差別制度としての若年定年制の復活や企業による労働者の使い捨てを容易にするものです。有期労働者は継続雇用を願いながら、企業の言いなりに働かざるを得ない状況におかれます。それ故に企業に対して弱い立場におかれ、人権を否定する労働すら強要されています。

労働組合の役割はますます重要

裁量労働制についても、タダ働きを抑制するための様々な「基準」が緩和され、対象職種も広げられました。サービス残業や過労死の温床となっている「裁量制」の緩和は許せません。導入を監視する労働組合の役割がますます重要です。
 労働法制や労働条件の改悪が進められてる中で、改めて「均等待遇の原則」を確立することの重要性が浮き彫りになっています。
 パート労働者や派遣・有期雇用労働者が全労働者の三分の一に達し、新たに有期労働や派遣労働が拡大されようとしています。不安定雇用労働者の待遇を改善し、労働者全体の労働条件をまもるために、雇用形態をこえて、同一・同種の労働者の「均等待遇」を実現するたたかいと、制度として確立することが重要な運動課題になっています。


働く者の立場に立ったルールの確立をめざして


 労基法が適用されて2ヶ月
 学習して生活と権利を守る(統計センター労組)


昼休みのわずかな時間を活用して学習会(6/3)

 六月三日昼休み、二〇人近い女性がピンクのシャクヤクの花が飾られた組合事務所に集まりました。統計センター労働組合のみなさんです。講師は志村新弁護士で、テーマは労働法制改悪問題。「大きな共同の力で改悪案から『解雇は自由』の文言を削除させました。たとえ改悪案が成立したとしても、職場の実態にもとづいて、働くものの立場に立ったルールを積み上げていきましょう」と訴えました。
 「これまでは国家公務員でしたが、この四月から労働基準法が適用になる独立行政法人になって、二ヶ月たちました。」「この間、初めて行われた時間外労働協定締結の労働者代表選挙に、私たちは勝つことができました。ますます労働法制が身近なものになっている今、改悪攻撃は許せません」と山田葉子書記長は語ります。

紙芝居を見て、会社にとって都合に改悪に怒り
(板橋区職労女性部)

 今国会に出されている労働法制改悪案は、私たちの仕事と暮らしに重大な影響を及ぼすにもかかわらず、労働者には何も知らされていません。
 そこで、板橋区職労(板橋区職員労働組合)女性部は六月三日、女性部委員会のあつまりの中で全労連女性部作成の紙芝居「許すな!労働法制改悪」を読んで学習しました。
 参加者の感想は「わかりやすかった」「改悪の中味を聞いてびっくりした」「今でさえ若い人の就職が厳しいのにこれ以上悪くなれば労働意欲もわかない」「これからの年金制度も心配」「会社側に都合のいい中味で怒りを覚えた」などたくさん出されました。ニュースにも改悪の中味を乗せて広く組合員に知らせていきます。



手軽に学べる紙芝居(6/3板橋区職労)


 紙芝居
「許すな労働法制改悪」

 労働法制改悪反対のたたかいで活用されたものの一つに全労連「紙しばい」があります。実はこの紙しばい、女性センター事務局長が、全労連のとある会議で、「東京では労働法制の運動を広げるために『紙しばい』をつくります」と発言したことが発端でした。「そんなこと言っちゃったの?実際作るとなると大変なのよね」「でも、紙芝居なら運動は進むかも」とガヤガヤ相談し、ストーリーは事務局長、絵は東京都教職員組合の先生に頼んで完成しました。
 そして女性センターと東京地評女性協共催の学習会で上演してみたところ大好評となり、東京地評の闘争本部でこのことが紹介され、さらに全労連の集会でも話題になり、大増刷となりました。