東京春闘共闘会議、建交労などが取り組んだ「最賃体験」からは、額の低さだけでなく、それが日常となりつつある非正規の青年労働者の実態が見えてきます。非正規雇用が増える中で、最賃の引き上げは緊急かつ重要な課題となっています。


 7月26日の中賃「目安」、8月上旬には各県の最賃改定答申、人事院勧告が出されます。
春闘に続いて、日本の労働者の賃金を規定していく最低賃金の改定と人事院勧告期の暑い夏の闘いが本番を迎えます。

今年こそ大幅引き上げを

人間関係こわしますか?
社会とのつながり断ちますか?


 東京春闘共闘(5/10〜6/10)と建交労青年部(2/1〜2/29)が取り組んだ最賃体験参加者の家計簿をのぞいてみました。

東京国公青年協・内元さん
5/23(日)吉祥寺の献血ルームで彼女と待ち合わせて井の頭公園を散歩。彼女の部屋でDVDを観たが、DVDの代金について聞かれへこんだ。(朝:豆カレー、昼:サンドイッチ・焼き鳥、夜:メンチカツ、主な出費:食費・交通費)
5/25(火)東京地評青年懇談会でビールが出たが飲まず。会議後の飲み会も参加せず…。(朝・昼:オムライス、夜:豆カレー、主な出費:食費・交通費)
渋谷青年ユニオン分会・T/Hさん
 食生活は体験前も最中もほとんど変わらなかった。回りのフリーター仲間もほとんど同様の食生活。バンドをやっているが、かかった費用は今回計上していないので、東京の最賃では憲法で認める健康で文化的な生活はできないと思った。
建交労青年部・島田さん
2/7(土)友だちの誘いを断りきれず、出費がかさんだ。(朝:コーヒー、昼:会社の弁当、夜:居酒屋、主な出費:食費)
2/26(木)イライラとわけのわからないプレッシャーがでてきた。(朝:缶コーヒー、昼:自宅弁当、夜:自宅、主な出費:食費)

*都最賃13万円から社保・税・家賃など除くと………。その一部を紹介。

 東京都の最低賃金は、 一昨年の「据え置き」目安、昨年の「ゼロ目安」によって、この3年間時給708円のままです。
 最低賃金の影響を強く受けるパート、アルバイト、臨時職員など非正規労働者は、ついに雇用労働者の30%を越え、1555万人と昨年同期比で59万人も増加しました。
 私たちは、今年度の東京都最低賃金の改定にあたって、
@今年こそは大幅引き上げの実現を強く求め
A生活保護水準を下回る最低賃金を逆転させ、
B労働力の報酬である賃金で生活できる最低賃金を、
C賃金の格差解消を図り、均等待遇の実現を図ること、
 の四つの基準を示し、全国一律最低賃金制度の実現に向けて活動を強めています。

8月6日の座り込み軸に運動
 今年の改定は、7月26日の中央最低賃金審議会から「目安」が示され、それに基づいて都道府県ごとに最低賃金の審議が行われます。東京では8月6日に東京都最低賃金の答申が行われ、8月下旬に決定され、10月1日発効の予定で進められます。
 東京春闘共闘会議は、8月6日の東京労働局前での座り込み行動を軸に運動展開を進め、中賃の「目安」日である7月26日には、国民春闘共闘委員会とともに厚労省前座り込みを実施します。
 8月6日は、東京労働局において、最賃専門委員会・審議会が開かれ、最賃改定に向けた審議が行われます。
 また、「目安」答申から東京都最低賃金答申までの期間、東京都最低賃金審議会への意見集中、答申後は「異議」を集中させる運動に取り組みます。最賃署名の集約も同時に進めます。

深刻な生活水準の低下
 国民所得はこの6年間連続して減少し続けています。先頃発表された平成15年の国民生活基礎調査では、所得の5分位階級別の最も低い213万円以下の第1分位階級1世帯あたりの平均所得は126・9万円と極めて低い水準となっています。880万円以上の第5分位階級の平均所得は、1322万円で格差は10・4倍あり、10年前の約8・5倍と比較すると格差が拡大しています。
 所得格差の拡大や低所得層の増大の根源は、最低賃金が極めて低く、それをテコに賃金の切り下げが進んでいることを示しています。その上、3年連続した最低賃金の据え置きは、深刻な事態です。
 国民生活の向上を図るためにも、最低賃金の引き上げのために、暑い夏に汗を流しましょう。