増える 非正規労働者の争議
 今、非正規労働者の争議も増えています。
 そんな中、公務職場の非常勤保育士が、「任用」の壁に風穴を開ける画期的な勝利和解を勝ち取りました。 自治体による住民サービスの市場化・民営化路線が進む中、安易な委託や労働者の切捨てを許さないという歯止めにもなるものです。
 一方で、外国人労働者に対してのセクハラ争議が発生しました。今回は、この2つの争議を紹介します。
  東京美装 支援する会を結成
     セクハラのない職場を  

支援する会結成総会で訴える原告・川崎礼姫さん
 2年を超える執拗なセクハラ、パワハラに悩まされ、相談に飛び込んだのが東京地評。そこで紹介され、首都圏移住労働者ユニオンに加盟し、昨年12月に相手企業の東京美装興業と加害者の上司を東京地裁に提訴した中国出身の女性・川崎礼姫(かわさきあやき)さん。

 その闘いを勝利させようと「東京美装セクハラ事件・川崎礼姫さんを支援する会結成総会が5月15日夕、全労連会館会議室で開かれました。

 川崎礼姫さんの訴えを基に、団交で事実調査を要求した労組に対し、相手企業は「本人がやっていないと言っている」のみを理由にセクハラを全面否定、その後の団交でも態度を改めなかったため提訴に踏み切ったもの。  「支援する会」の共同代表には、堀江ゆり(日本婦人団体連合会会長)、川口和子(女性労働問題研究家)、柴田真佐子(全労連副議長)の著名な皆さん、事務局長には菊池光男(地評常任幹事)が選ばれました。また幹事には単産、地域組織、個人活動家などが名を連ねています。会場からは積極的な発言があいつぎ、参加者みんなが元気の出る会の結成となりました。



    中野区非常勤職員勝利判決
     「雇い止め」から職場復帰へ

斡旋和解が成立し、調印書を手に喜ぶ原告と支援者たち
 中野区によって2004年3月に非常勤保育士全員が不当解雇された事件は、東京地裁・東京高裁及び東京都労働委員会における係争を含め、4年に亘って解雇撤回争議として闘われてきましたが、今年3月31日、労働委員会において斡旋和解が成立し、原告4人は全員4月1日をもって職場に復帰しました。

 この解雇撤回争議は、全員の職場復帰の実現、損害賠償金の確保、労働委員会での和解による区長の謝罪協定書、組合つぶしを跳ね返して職場の組合組織強化を果たし、また公務の職場特有の「任用」に関わる法的問題においても画期的な前進を勝ち取るなど、今後の争議運動にもつながる見事な成果を収めることができました。

 5月29日は勝利報告集会を開催しました。これまで争議にご支援、ご協力頂いた約300名の方々にお集まりいただき、共に勝利を祝いました。
 原告4人はそれぞれ、闘いでの苦労と、それを乗り越えて再び職場に戻り、あらためて働くことの素晴らしさを実感していることを語りました。そして今後の争議運動を共に闘うことと、組合の更なる組織拡大に取り組む決意表明を行いました。