HOMEはたらく仲間(東京地評機関紙)東京の今昔国立感染症研究所内「納骨施設」(新宿区・戸山)
東京の今昔
国立感染症研究所内「納骨施設」(新宿区・戸山)
2021.06.15

 今回は、新宿区にある国立感染症研究所内(以下「研究所」)「納骨施設」です。

出土した人骨の供養のための「納骨堂」


 東京メトロ東西線「早稲田駅」から新宿区立戸山公園横の上り坂を約10分登ると、研究所の建物が見えてきます。
 「納骨施設」は、1989月に研究所の建設工事を行っている最中に、20年以上前の人骨が62体以上発見され、その供養のために建てられました。
 この一帯は、終戦まで陸軍軍医学校が置かれていました。人骨が発見された当時は、「陸軍731部隊による生体実験の犠牲者ではないか」とマスコミでも大きく取り上げられました。1991年から行われた「人骨鑑定作業」の結果、モンゴロイド系の複数の人種の骨であること。頭骨等に残る外科手術の痕や、ホルマリン等で固定された形跡があったことが明らかにされています。当時の「人体実験のものではないか」との指摘も否定できない特徴も出ています。見学には、研究所の許可が必要です。

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