HOMEはたらく仲間(東京地評機関紙)東京の今昔◆第212話(XIII) 「旧豊多摩刑務所」跡地(中野区・新井三丁目)
東京の今昔
◆第212話(XIII) 「旧豊多摩刑務所」跡地(中野区・新井三丁目)
2020.12.15

 今回は中野区にある「旧豊多摩刑務所」の跡地です。
 この刑務所は、1910(明治43)年から1922(大正11)年まで「豊島監獄」、大正11年から終戦時の1946(昭和21)年まで「旧豊多摩刑務所」となり、1957(昭和32)年から1983(昭和58)年までは「中野刑務所」。収容された総人数は約10万6千人と言われています。
 特に、終戦までの「豊多摩刑務所」には、河上肇、小林多喜二、三木清、中野重治など、多くの治安維持法で拘留された政治犯・思想犯が収容されました。

広大な刑務所跡地、今は区立「平和の森公園」

 アクセスは西武新宿線「沼袋駅」南口から徒歩4分。現在は跡地が中野区体育館や広大な平和の森公園に生まれ変わり、区民の憩いの場となっています。
 公園の一番南側に旧豊多摩刑務所の表門があると中野区ホームページに紹介されていますが、現在は工事中で見ることはできません。その先にある法務省施設には1階に刑務所作業の製品販売所があり、格安の買い物ができます。

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