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非正規雇用
歌って踊って最低賃金引き上げへ イベント型支援活動・「わくわくおうじ はたらくフェスタ」
2022.06.09

 コロナ禍と物価高騰で生活悪化がすすんでいます。東京地評・東京春闘共闘・北区労連は、賃金底上げで暮らしと福祉の向上をめざす地域イベントを5月29日に王子駅前公園で開催しました。

 北区は最低賃金の生計費調査で東京都モデルとした地、真夏を思わせる青空の下、最賃近傍で働く仲間が早期に時給1500円実現を訴えました。

本多由紀さんや最賃近傍で働く労働者が発言

 メイン講師に本田由紀教授(東大大学院)を招きました。本田教授は「賃金が25年間も上がらない日本は、世界では非常識。労働者、国民をないがしろにする国家(政治)には未来はない。」と厳しく批判。労働団体が市民に見える形でフェスタに取り組んでいる事を評価し、「今が正念場、労働組合が本気になって賃上げの声を経営者にぶつけて欲しい。ごまかしの労使交渉ではなく、日本経済再生には本物の労働運動が必要だ。」と画像を使って熱っぽく解説。

 リレートークでは、最賃近傍で働く労働者や労働組合が発言しました。

  • 東京地評青年協は、公務現場での最賃割れ、青年労働者の将来不安や業務委託の最賃張り付きの実態報告。
  • 出版流通センターで働く仲間は、就業時間中に当日の業務量でイキナリ早退を命じられ、さらに「ノーワーク、ノーペイ」との理由で早退時間分の時給を受けられず、職場では生活のため仕事の取合いが起きている事が吐露され、1500円実現の切実な訴えが響きました。
  • 東京医労連・女性センターによる「サイチン音頭」の踊りが会場を盛り上げ、「いろそら合唱団」が日本と韓国の労働歌を披露して参加者を励ましました。
フードバンクには170人が来場

 また同会場で行った食料支援(フードバンク)は、「最賃1500円」と掛けて1500円相当分のお米やパスタを北区労連と北民商の協力で準備し、約170セットを配布。「イベントが無くなり生活が厳しい。集会や祭事があったら声をかけて欲しい」と大道芸人の青年が立ち寄り、笑顔でお米と受け取る姿も。

 労働・生活相談にも取り組み、来場者アンケートは130人分を集約しました。

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