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女性・ジェンダー平等
労働時間の短縮で「生活時間」を取り戻そう 女性センター23春闘学習交流
2023.03.13

 2月23日(木・祝)、東京地評女性センター23春闘 単産・地域学習交流会をラパスホール・オンライン併用で行い、10単産6地域から57人が参加して学び・交流しました。

 前段で早稲田大学名誉教授の浅倉むつ子さんを講師に迎え、「なぜ労働時間短縮は大切なのか」をテーマに学習しました。浅倉さんは、具体的な事例をしめしながら、日本の労働時間の実態とジェンダー格差、この間の労働時間政策などについて説明。その上で、「労働時間よりも賃金に関心を示す労働者が多い中で、長時間労働によって、『生活時間(家事、育児・介護、リフレッシュする時間、社会・地域活動など)』が奪われることが、いかに重大なことなのか気づいてもらう必要がある。そのために、『生活時間』を取り戻そうという発想の転換が必要である」と述べました。また、残業代がなければ生活できないという労働者もいることから、「賃金と時間はセットで改善しなければならない」と締めくくりました。

 その後、東京都の「区市ビンゴゲーム」を楽しみました。鶴見事務局長から、春闘の課題、諸行動をはじめ、組織拡大、女性の共同行動等の春闘方針を提案・確認しました。

 都教組、東京自治労連、東京医労連、全印総連東京、東京公務公共一般が特別報告を行い、低賃金で不安定雇用、人手不足で長時間過密労働、学童に入れない実態があることや、組織を増やした経験などを、みんなで共有しました。

参加者から、「労働時間短縮ではなく、生活時間を大切にしようという視点はとても大事だなと思いました」「労働組合もケアレスマンが多いと気づきました」「生活時間という考え方が新しかった。睡眠時間を確保するのも大変な生活を送っていますが、生活時間を確保する働き方を実現したい。久しぶりに組合の学習会に参加出来て勉強になった。こういう時間は大切だと思った」等の感想が寄せられました。

学習後は、大塚駅にて15人で宣伝を行いました。
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