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政治・政策
いまも終わらぬ水俣病 東京地裁で弁論
2023.07.14

 

 熊本県水俣湾周辺の化学工場などから海や河川に排出されたメチル水銀化合物(有機水銀)により汚染された海産物を、住民が長期に渡り日常的に食べたことで水銀中毒が集団発生した公害病・水俣病。

 2009年に制定された水俣病特措法により救済されなかった被害者が2013年6月20日、チッソ、国及び熊本県を相手どり、熊本地裁に提訴してはじまった「ノーモア・ミナマタ第2次訴訟」は、現在東京地裁でもたたかわれています。

東京訴訟原告が国の主張に反論

 7月14日(金)、同東京訴訟(82名の原告)の口頭弁論が東京地裁で開かれ、2名の原告側代理人が弁論を行ないました。

 原告側の医師が現在に至るまでの2万を超える多数の水俣病患者の研究に基づいて水俣病の真の病像を解明してきたのに対して、国側の医師は1970年頃までの急性・劇症型の水俣病患者の研究に基づいて水俣病の範囲をきわめて狭く限定していることを指摘。

 次いで、国が提出した上野意見書には、上野教授は国の委託を受けるまで水俣病調査にかかわったことがなかった点、対象者数は多く見積もっても80人程度と非常に少ない点、調査結果が当時の実生活とかけ離れている点などの瑕疵があることが指摘されました。

公正な判決を求める署名にご協力を

 東京地評はこの訴訟を支援し、署名を呼びかけています。以下の署名にご協力ください。

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