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24年東京都知事選挙を終えて【東京地評常任幹事会声明】
2024.07.11

 東京都知事選挙が7月7日投開票で行われ、現職の小池都知事が3選を果たしました。
 東京地評は今回都知事選挙に対し、22大会方針に基づき幹事会を開催し、蓮舫候補の推薦を決定。労働組合の要求実現と都政の関係を明らかにして、組織的な支援を加盟組合に提起し、地域組織を中心にかつてない大きな運動を展開しました。選挙結果は奮闘及ばず、蓮舫候補は3位となりました。酷暑の中、蓮舫候補押し上げのため街頭に立ち、組合員に投票に行くことと支援を呼びかけた全都の仲間の皆さんに感謝いたします。
 また、人生最大の決断として都知事選挙に挑戦し、大健闘した蓮舫候補に心からの敬意を表明します。
 選挙戦をたたかう中で蓮舫候補と共に大きなうねりとなって前進した市民と野党の共闘が、今後の都政運営に与える影響と都政転換への展望、国政を含めて政治の革新をすすめる上で強固な土台となることを、たたかった全ての仲間と強い確信にしたいと思います。
 蓮舫候補は、128万3262票(得票率18.8%)を獲得し、4年前の都知事選(得票・得票率)を上回りました。
 蓮舫候補は、反自民党政治・非小池都政という旗を掲げ、選挙戦をたたかう中で都民の声に耳を傾け、選挙政策をボトムアップでバージョンアップさせていきました。公契約条例制定、都の非正規職員の正規化など小池都政が背を向けてきたことを公約としました。これは労働運動の成果です。また、現役世代の手取りを増やす、保育・教育・介護・医療労働者の処遇改善、神宮外苑再開発の是非を問う都民投票、国民健康保険料(税)の負担の軽減、多摩地域を含めた学校給食無償化、政治資金パーティーを開かない、関東大震災の際の朝鮮人虐殺被害者への追悼文送付、PFAS対策、ジェンダー平等やLGBTQ+の問題提起など、都民の期待を吸収し、共感と運動の大波をつくりました。
 小池都知事が公務を理由に公開テレビ討論を拒否し、異常な蓮舫バッシングが大手テレビ局からSNSまで巻き起こされ、石丸候補という切り抜き動画を「駆使」した迷宮に無党派票が誘導される情勢の一方で、蓮舫候補の街頭演説は現職をはじめ他陣営を圧倒する空前の規模で熱狂的な群衆が集まり、都政転換の展望が現実化していく高揚感と活力が生まれていました。東京中で数千人の「ひとり街宣」が行われ、都民の反応も好意的でした。その中で組織的な行動を提起し実践した東京地評も、日本最大の「決選投票」である東京都知事選挙の全体情勢や規模感が見えにくくなっていました。
 蓮舫候補は無党派層からの投票は約16%と少なく、立民支持層からの投票は約59%、共産支持層は約71%(読売)となっています。”逆の意味”で、都知事選挙を蓮舫候補支援でたたかい投票した支持層約128万人は、熱狂的な支援と思い・期待を託した「岩盤支持層(都民要求の結節点としての蓮舫運動)」を形成したと言えます。この「岩盤支持層」がともに奮闘した都知事選挙の成果と教訓を基礎に、引き続き市民と野党の共闘を維持・発展させ、さらに広範な要求運動と連携していければ、社会を変革する巨大な力・起爆剤となります。東京地評は、都知事選挙をたたかった市民と野党と率直な議論を交わし、今後の運動発展につなげていきます。

2024年7月11日(木)東京地評常任幹事会

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