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大人の社会科授業で経済の基本を学ぶ 青年協が学習企画
2025.09.11
「本当の手取りの増やし方」と題し小畑雅子さん(全労連前議長)が講演

 東京ジャック実行委員会・東京地評青年協は9月7日(日)、青年大宣伝行動・東京ジャック(11/9開催)のプレ企画として、学習会「大人の社会科授業『本当の手取りの増やし方』」を東京労働会館ラパスホールで開催しました。講師には日本婦人団体連合会(婦団連)会長の小畑雅子さんを迎え、会場には青年組合員を中心に33人が参加しました。

 白根里美副議長(都教組青年部)による司会進行のもと、小畑さんが講演。まず、物価高騰で暮らしが厳しさを増す一方、労働分配率が38.1%と過去最低水準に落ち込み、企業の利益が賃金に十分還元されていない現状を示しました。OECD諸国との国際比較では、日本の実質賃金が1997年をピークに低下し続け、主要先進国の中でも突出して低い水準にあることが明らかにされました。「賃上げの余力は大企業にこそあり、労働者の正当な要求として声をあげていくことが不可欠だ」と強調しました。

資本主義と労働組合の役割

 さらに、資本主義社会の構造をわかりやすく解説し、労働者の賃金がいかに搾取されているかを説明。「労働三権に基づき、団結し、交渉し、行動することこそが労働条件を改善し、手取りを増やす道だ」と呼びかけました。最低賃金の引き上げ、社会保障の充実、生存権を保障する政策の必要性についても語り、労働組合運動の役割を大きく示しました。
 参加者からは「なぜ経営者と労働者で格差が生まれるのかが分かった」「手取りを増やすことは、自己責任ではなく、社会の仕組みを変えるたたかいなのだと実感した」との感想が寄せられました。

 その後、5つのグループにわかれて、職種・業種の異なる仲間同士が、自分の組合活動や「給料と企業利益は、どうやって決まるのか」「手取り増を実現するために、何ができるか」等についてディスカッションしました。

11/9東京ジャック成功させよう

 閉会あいさつをした浅野和輝副議長(東京土建青年部)は、「対話と学び合いを通じて仲間を増やそう」「11/9東京ジャックを成功させよう」等と行動提起をしました。

 終了後、参加者は交流会場へ移動して、第2部の交流会がスタート。新倉大輔議長(東京国公青年協)による司会進行ですすめられ、労働問題〇×クイズ等で交流しました。

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