HOMEはたらく仲間(東京地評機関紙)東京の今昔「江戸川区役所旧文書庫」 (江戸川区・小松川)
東京の今昔
「江戸川区役所旧文書庫」 (江戸川区・小松川)
2021.05.15

 今回の戦跡は、「江戸川区役所旧文書庫」です。

東京大空襲の激しさを生々しく伝える「旧文書庫」


 都営新宿線の「東大島駅」からバスで5分ほどの場所にある「小松川さくらホール」の横に、「旧文書庫」はあります。
 ここ「さくらホール」のある一帯は、現在では高層の団地が建ち並んでいますが、古くは南葛飾郡の役所、1932年に東京市と周辺5郡が合併して東京35区ができてからは江戸川区役所が置かれていました。


 1945年3月10日の東京大空襲で、この小松川地区は激しい空襲に襲われ、区役所は全焼。「旧文書庫」は、外も中も壁は焼けただれてしまいましたが、当時では珍しいコンクリートブロック造りであったため原型をとどめ、残りました。


 江戸川区は、戦争の悲惨さと平和の大切さを次世代に伝えなければならないと、この旧文書庫を保存しました。「さくらホール」の1階には「江戸川区平和記念展示室」が置かれ、「旧文書庫」の前には「世代を結ぶ平和像」があります。

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