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東京ジャックプレ企画 「最賃」をテーマにオンライン学習&交流
2021.09.03

 東京ジャック実行委員会と東京地評青年協は2021年8月29日(日)13:00~16:10、勤労者の貧困や最低賃金引き上げをテーマにした学習交流会をオンラインで開催し、14団体40人が参加しました。11月7日(日)14時から新宿駅東口アルタ前で行う東京ジャック(青年大宣伝行動)のプレ企画として位置付けたものです。
 副実行委員長・諸隈智子さんによる開会あいさつのあと、名城大学経済学部経済学科准教授・蓑輪明子さんが「今、改めて、最賃問題を考える〜何が問題で、どう解決するのか」と題した講演を行いました。

講演する名城大学経済学部経済学科准教授・蓑輪明子さん

 蓑輪さんは、「最賃問題(低い最低賃金が社会問題化している現象)」の背景は、日本資本主義の構造的な問題(①後発国型の資本主義<明治期〜戦後直後>、②日本型雇用による問題点<高度成長期+オイルショック後の低成長期>、③新自由主義構造改革とグローバル化<90年代後半〜現代>)により、低賃金労働者の増大していることや、賃金の下限規制が必要になっていることだといいます。
 その上で、「最賃問題」克服のためには、①最低賃金+公的な社会保障・社会サービスで「一人でも暮らせる生活システム」の構築、②国内地域産業の保護と再建、③そのための財政づくりが必要と指摘。階層を分断する自民党型の政策ではなく、国民の連帯をつくり出す政策とそのための運動が必要だと訴えました。
 学習後はオンライン上で4つのグループに分かれて交流。「最低賃金の引き上げが自分とどう関わるのか」や、「いま自分にできること」について深め合いました。参加者からの報告では、同世代に伝えていくことや労働運動における世代継承の難しさについても多く出されました。最後に宣伝行動の成功に向けての意思統一も図りました。

オンラインで交流する参加者

 学習交流集会終了後、オンライン飲み会を行い、画面上で交流しました。

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