都民・職員犠牲の石原都政
  福祉・教育だけでなく“文化”までリストラ
 財政難を口実に都民・職員犠牲の都政をつづける石原都知事は、文化にまでリストラの大鉈をふるい、東京都交響楽団員全員解雇、有期化を行なおうとしています。


 東京都交響楽団は、1965年に都の文化振興政策の一環として都の外郭団体として設立され、世界的評価のある演奏のほか音楽鑑賞教室や島しょ部への出張公演など地道な活動でも定評のある楽団です。
 現在自治体が直接運営に関る楽団は都響含め全国に三つだけです。「オーケストラは興行収入だけでは存立できず、自治体や国などの助成は絶対です。東京都が都響を設立し、育ててきたことは文化行政としては出色のこと」とユニオン都響副委員長でビオラ奏者の南山華央倫さん。
 今回強行されようとしている楽員の全員解雇・有期化は、第一期石原都政以来の、財政難を口実とした、都の外郭団体すべてに対する補助金の一律三割削減、統廃合を含む見直し方針の一環です。当初、都響には補助金削減、職能給・査定の導入の検討などが提起され、楽員・給与の削減がおこなわれました。さらに職能給・査定の導入についても検討されていた最中、究極の財政抑制策として楽員の全員解雇、有期化導入が決定されたのです。


南山華央倫さん
労働者の“もの”扱いは許さない
 「オーケストラは長年の信頼関係があって良い演奏ができるので、二年有期という不安定雇用では、査定を気にして経営者の気に入るような演奏しかできなくなり、オーケストラの質を低下させ、その存立を危うくします。今度の提案は都響をなくすためとしか思えません」と南山さん。
 日本経団連の労働者不安定化政策の先取りであると同時に、大型開発と大企業優先、手軽な娯楽には税金を使いながら、都民の暮らし、文化はリストラする石原都政のこの攻撃を許さない大きな共同と運動が必要です。「文化に携わる労働者をもの扱いにするところに文化は育ちません。世論を広げると同時に、オーケストラの公共性なども訴えて、この攻撃を跳ね返す」決意で、ユニオン都響は、演奏会場前でのチラシ配布など運動を展開中です。
■福祉保育労
      子どもたちの保育を守りたい
      東京の保育と子どもたちの育ちを守る共同集会

「保育守れ」の願いでいっぱい
 
 1月25日、保育園の経営者・労働者・保護者らが集まった、「民間社会福祉サービス推進費補助」の再構築に反対する「共同集会」は、保護者八七人を含む820人の参加を得て大成功しました。

 昨年、東京都から示され、04年度から実施するとしている「民間社会福祉施設サービス推進費補助再構築」は許せないと「一・二五東京の保育と子どもの育ちを守る共同集会」を開催。経験年数を否定し、メニューや規模による一律補助では、保育の質を守れないとの思いを交流しました。

 パネルトークでは、それぞれの立場から「質の確保には経験を積んだ職員が必要。再構築では保障できない」「はたらき続けられる保障と専門職としての誇りが奪われ、権利としての福祉・保育を危うくする。制度破壊を許せない」「これまでの制度だからこそ子ども本意の保育が追求できてきた。これが壊される再構築には納得できない」「公立保育園でも自治体責任を投げ捨てる民営化がすすんでいる」と、都の制度を批判する声が相次ぎました。会場からも、栄養士・保育士・看護師・園長・保護者の「子どもたちの保育を守りたい」という発言が続きました。

 途中、アンパンマンの登場に会場は沸き、バイキンマン(石原都政)をやっつけ、「再構築許せないマーチ」をみんなで合唱しました。最後に明るく元気にこれからの運動をすすめることを確認しあいました。
■公共一般
         「中野区は公的責任を守れ」
         住民との共闘で雇い止めにストップを

送り迎えのお父さんにも訴える
 
 中野区は、全ての区立保育園を株式会社などに運営委託する計画で、この四月より二園を皮切りに実施する予定です。また図書館を、館長業務以外をすべて民間委託。さらに学校給食の調理業務をすでに委託しているなか、今度は学校栄養士を民間委託するとしています。公的責任を放棄し、行政サービスをお金儲けに利用させる暴挙です。これに伴い、この三月末で非常勤職員八三名が雇い止めされようとしています。

 保育非常勤への雇い止め通告は特に不当で、委託は二園(在職非常勤二名)にもかかわらず、全三二園の保育非常勤二九名全員を解雇するというもの。公共一般中野支部は保育非常勤のほとんどを組織しており、それを忌み嫌う区当局の組合つぶし攻撃でもあります。

 公共一般中野支部は、「行政は公的責任を守れ」を掲げた、住民との地域共闘が運動のカナメだと、解雇が迫る中、その先頭にたって全力で奮闘しています。「地域とともに」を合い言葉に、04春闘を闘いぬく決意です。